<胡蝶の夢>











「どうしたんだ?」

ヒキつった笑みで3人が3人とも見ているんだけど、本当に僕なにかした?

墓穴ほったつもりもないし。

だって、チェスってどこででもできるよね?

ここでも、イザークやニコルの部屋でも。

一番近くにいる、ニコルを見てもやはりまだヒキつった顔をしている。

「おいっ」

「何だ?」

イザークが声をかけてきたから、そっちのほうを向いた。

ヒキつった顔は直っていたけど今度は青ざめている?

「ほんっとうに、どうした?アスラン。」

「はっ!?」

両肩をつかまれ、あぁ、現代だったらイザーク今頃アスランに怒鳴られているだろうなと

もの思いにふける。



だって、現代のアスランって結構独占欲あるんだもん。

まぁ、僕もそうかもしれないけど。





「今日は、いい。やめとく、だから寝ろ!今すぐに!」

両肩をつかまれ力説されながらもベッドのほうへと半ば引きずりこまれる。

「えっ?えっ!?ちょっ、イザーク!?」

本当に訳が分からない。

ニコルのほうを見ても、そうしたほうがいいという顔をしている。

ディアッカのほうをみても同じ反応。

何だって言うんだよ、本当に。

混乱している僕の額を右手で抑えるイザーク。

「熱はないようだな?」

「ないって!!どうしたんだ?ニコルもディアッカも何なんだって!」

こちらの反応に三人はやっと我に返ったのか三者三様ため息をはく。

ため息をはきたいのは僕のほうなんだけどな

そして、皆が皆真剣な面もちで僕のほうをみた。

「アスラン先ほど貴方何を言いましたか?」

口を開いたのはニコル。

「えっ?・・・・・・」

「『何が?」』のあとだ。」

分からない僕にディアッカが助け舟をだす。

「『そうか?どこがだ?』?」

「違う、その後だ」

皆心が通じているか何を言わせたいのか皆が皆必死だ。

すごいな、さすがエースパイロットの一員だな。

と、さしてここでは思わなくていいことを思いながらも先ほどのことを思い出す。

「『で、チェスはどこでやるんだ?』?」

「そう!それときです!アスラン貴方笑ったでしょう!あぁ、明日は雪が降るのでしょうか!?

いえいえ、もしかしたら地球軍に戦艦を乗っ取られたり...」

ブツブツと呟かれる言葉の数々を本物のアスランに聞かれたらいったいどういう反応が返ってくるの

だろうか?

「こうしちゃいられません。イザーク、ディアッカ明日に備えて準備をしましょう。」

ニコルがそういうと、イザークとディアッカは大きく頷いて部屋を出て行く。

「アスラン、きちんと寝ていなきゃいけませんよ!」

最後に部屋から出て行こうとするニコルに注意をされキラはただ頷いた。



いったい何の準備をするのかさっぱり分からないキラは首を傾げながらも嵐のように去っていった

3人を静かに見守った。

いや、いったいどういう反応をすればいいのか分からなかっただけでもあるのだが。















後に、アスランは全く笑わない人物だと理解した。



(今と二年前で何があったんだろう?)



疑問に思ったが答えてくれる相手は当たり前にもここにはいず。

それが自分自身のせいだとは思うことは今のところないだろう。













+あとがき+
いったい何ヶ月たっているんだろう.....(冷や汗ダラダラ)
これも、過去のHit数と数えるとやっと過去の分が終わったんですけど....。
Hit数と関係なくupしていこうかなと悩みます。
前よりは、子供っぽくはないと思うんですけど今回は天然っぽいキャラになってしまってすみません。
本当に続きものか!?という話しですな....。
すいません(ペコリ

20050107