『絶望』












絶望というものを私たちは何度も見てきましたわ。
戦争という名のナチュラルとコーディネーターの戦い。
多くの人が亡くなりました。
なぜ、戦うことを望んだのでしょう?
私たちは、同じ人間なのに戦うのはおかしいこと。
自ら進んで戦争をしようと思うのはナチュラルもコーディネーターもごく一部の人間。




誰もが、誰かを殺したいと思わないはず。

あなたの大切な人が、誰かに殺されたら、あなたは黙っていますか?

殺したい、憎いと感じませんか?

もし、その人を殺したら、その人を大切に思っていた人は、あなたを殺すでしょう。




この言葉は、ナチュラルとコーディネーターどちらの人間にも偏見を持たなかった、ウズミ・ユラ・アスハ様が言った言葉。
この言葉を聞いて思い出して、あなたがたは....               .











プツッ                       .













「キラぁ、何で消すのさ?」

「そんなつまらないテレビ見ているな!」

「つまらないって.....ラクスが出ていたのに...」

「うん、知っている。てか、今まで映っていたしね。」

「じゃぁ・・・「まあ、いいじゃない。それより、ねぇアス。」

「何だ?」

「ムカつくなぁ。ヤろvv」

クスッ。

「何を?」

「分かっているくせに」

「はいはい」


























※ ※ ※

「ところで、何でさっきテレビを消したんだ?」

「んっ?・・・・ああ、偽善めいていたから。」

「ラクスの言葉は全て偽善めいているじゃないか。何をいまさら?」

「ん〜、『絶望』って言う言葉を言ったからかな?」

「それだけのこと?」

「むぅ〜、『絶望』という言葉簡単に言っていたから....。
あれは何度も見れるものじゃない。確かに、戦争は『絶望』に追い込まれるものの1つかもしれないけど、それでもラクス
の言った言葉『絶望』じゃない。・・・・・・もっと....」







友達から冷たい目で見られ


大切な人と戦って


沢山の死を見て


沢山の裏切り


沢山の死


沢山の...たくさんの.........。








「キラ...」

「っ・・・!?」

「大丈夫。大丈夫だから。俺がいるから大丈夫だよ。」


















絶望:すっかり望みをなくすこと。希望を失うこと。

20040607