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退屈な時間をつくるのは

今の僕たちには

とても簡単。





誰にも知られず

逃げ出した生活に不満なんて一つもない



やっと二人で一緒にいるのだ。

しかも同棲という形で。

嬉しいとは少しは思ったけれど僕にとっては当たり前のこと。



一緒にいられなかった時間は長い。

同居してから毎日欠かさず身体を重ねている。

腰が痛いといえば否定はしないけどアスランに求められれば断ること何てしない。

だって、僕は彼に依存しているんだもの。









「今頃どうなっているんだろうな?」

「何が?」

「お前が見捨てた足つき、いやアークエンジェルだっけ?」

「さぁ、知らない。興味ないもの」

「友達思いのない奴」





クスクス



その笑いはどうみても嘲笑いの笑み



その笑いにムカツク僕だけど、

依存している僕には全く聞かないものだったりする。

それを知っているからこそか

最近の笑みはそればかりだ。



だからって嫌いになれるわけもなく

ただ、彼の好きな僕を演じる



そうすると彼はますます笑って

次の行為へと進んでくれる。

だけどたまには、笑みって言う笑みを見せてくれたっていいじゃないかと、一人ごちるのは最近の習慣になっているかもしれない。



「いいじゃない。僕には友達なんていらないもん」

あんな邪魔な存在守る価値さえない。

殺す価値なんてどこにあると?

「俺だけでいれば十分だろ。」

「何、その自意識過剰は?」

「本当のことだろ?」

「さぁ、どうだろうかな。」





クスクス



アスランのことを言いながらも僕の笑みもそれだからお互い様ってことになるのかな?





嘲笑:あざ笑うこと。
人をばかにして笑う。せせら笑う

20050704