「オレの家族はアスハに殺されたんだ!!」


先ほどの言葉を思い出し、アスランは一つため息をついた。

部屋へと戻ったらカガリの沈んだ顔が目をとめた。

先ほどのことで、落ち込んでいるのだろう。

だけど、あの場での彼女の対応はどうだろう。

一国を束ねる者としての彼女の行動としては可笑しすぎる。

彼女の言い分も彼の言い分も自分は分かる。

でも、だからこそ話し合わなければならないのだ。



決断を下した彼女の父親のことを
そのせいで、犠牲になった彼ら(オーブの人々)の激昂を
このまだ幼い彼女は知らなければいけない。

背負わなければ次へと進めない。

一人の言葉一つで心動かされている彼女は正直、心配を通り越し蔑(さげす)みの目で見たくなる。

呆れ何てそんな生易しいものなんかじゃない。

彼女の父親はそれ(犠牲)を承知で死んだのではないのか?

オーブという国と共に。

自分が犠牲になる等といって楽になりたかっただけではないのか?

そんな彼の娘だ。

正直邪魔だ。

そもそも俺が何でこいつの世話をしなければいけないのか。


泣いているカガリをあやしつつも心は心あらずと言うように自然と彼女の片割れのことを思い出す。
(キラ....)
彼ならどうするのだろう?

黙って聞いていてそして後で一人泣くんだ。

誰にも知られずに一人、誰にも見つからない場所で。

そう思うと不意に悲しくなった。

彼はきっと誰にも頼らないで自分だけで解決しようとするだろうから。

(少しは、俺のことを頼ってくれてもいいのにな。)






+あとがき+
黒ッ....!!てか、最初は黒くなかったのにねpq
運命の最初のころですね。
このごろは、キラが何時出てきてくれるのか凄く楽しみにしていたな(遠い目)
そして、思うのだが....アスランって護衛の役目こなしていたのだろうか?
あっ、アスランじゃなくアレックスかw


マガにも載せましたけど、おき場所がなく急遽こちらに移転。
残り、2話(If話)ありますので後日持ってきます。





















20050919